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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第26章 6つ子と、私。【ノーマルEND】





***



ホワイトボードにマジックででかでかと書かれた、¨第3回松野ブラザーズ緊急招集特別会議¨の文字。


その側に円を作るように座る6つ子。


「…おいトド松、彼女からの返事まだ?」


「ううん、来てない…おかしいよ、いつもはすぐ来るし、仕事があっても休憩時間には必ず返信してくれるのに。電話も繋がらないなんて…」


「…やはり、一度彼女の家に行ってみるしかないだろう。もしかしたらもう出発しているかもしれないが」


「じゃあ僕走って彼女んちに行ってくるね!」


十四松が立ち上がり、猛スピードで家を出ていく。


「……情報が足りないよね。一時帰省なのか、それとも本気で実家に帰るつもりなのか…」


「でも、仮に一時帰省なんだとしたら、わざわざ『元気でね』なんて書くかな…?」


「…だよね」


「「「「「………」」」」」


「…十四松まだかな」


「いや、いくらあいつでも今さっき出ていったばかりだし、せいぜいあと10分は


「ただいまーーーッ!!」


バターンッ!


「「「「「!?(早ッ!)」」」」」


「あんね、あんね!何回もピンポン押したけど、絵菜、家にいなかった!」


「「「「「!!?」」」」」


「どーする?きっと彼女、もう出発しちゃったよ!」


「ッ…みんな集合!」


おそ松の号令に、散らばり気味だった全員が再度中央に集結し、がっちりと円陣を組む。


「いいか?俺たちは今から全力で駅に向かう!なんとなく勘だけど、彼女は飛行機ではなく電車派に違いない!っつーかこういう場合は電車だと相場が決まっている!間に合うかもうまく見つけられるかも分かんねぇけど、俺たち松野家の6つ子が一致団結すれば不可能も可能にできる!そうだろ、みんな!」


「「「「「おう!」」」」」


「行くぞ!なんとしても絵菜を見つけて、詳しい事情を聞き出すんだ!」


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