第5章 早くも再会
カポーン…
「……ふぅ」
お湯に浸かりながら、ぼーっと天井を見上げる。
閉館まで一時間を切っているからか、お客さんはほとんどいなくほぼ貸切状態。
おかげでかなりゆっくりできるわけなのだけれど。
…まさか、こんなに早く再会するなんてなぁ。
人生何があったものか分からないよね、本当。ここに通ってるということは、元々私たちの家ってけっこう近いんだろうか?でも前おそ松くんに送ってもらった時、うちの近辺あまり知らなそうだったし…うーん、まぁいっか。
きっといつもこの時間に来てるんだろうな。道理で会わなかったわけだ。
それにしてもみんな仲いいよね。私には兄弟がいないからよく分からないけど、男兄弟って大体あんな感じなのかな?…ちょっと羨ましいかも。毎日楽しそうだよね。
…あ、そろそろ上がったほうがいいかな?髪と体はもう洗ったし、もうちょっと浸かったら出よう。