第5章 早くも再会
【絵菜side】
銭湯が見えてきた。よかった、なんとか間に合って。
「…ん?」
なんだろう。向こうから大勢の人が…
「……い」
「…おーいっ」
…って、え?なんか呼ばれてる?手振られてない?
いや、そもそもあのカラーリング…それに6人…どこかで見たことあるような。
「…!も、もしかして、あの時の6つ子?!」
咄嗟に私は駆け出していた。…嘘、まさかこんなところで?
銭湯の入り口付近に到着すると、みんなが待っていてくれていた。…間違いない、3日前お世話になった6つ子の人たちだ!
「やっぱり君だったんだな!久しぶり!」
「僕たちのこと覚えてる?」
「えっと…おそ松くんと、トド松くん…だよね?」
名前を呼ぶと、二人は驚いて顔を見合わせる。…どうしたのかな?
「じゃ、じゃあ、俺のことは…?」
「僕は誰か分かるー?」
「カラ松くんと、十四松くん?」
「ぼ、僕のことも、覚えてる?」
「……俺は?」
「チョロ松くんと、一松くん…?」
「「「「「「おぉ〜!!」」」」」」
パチパチパチパチ