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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第23章 未来の選択【一松END】





って、もうこんな時間!ご飯食べたらすぐ銭湯に行かないと!


私は急ぎ足で階段を上り、玄関の扉を開けて中に入る。


「ルルー、遅くなってごめんねー。今ご飯用意するよー」


……あれ?


いつもなら、私が帰ってくると必ずお出迎えしてくれるのに。寝てるのかな?


「ルルー?」


呼び掛けながら家の中を探すも、どこにも見当たらない。


まさか…そ、外に出ちゃった?


ううん、そんなはずはない。仮に玄関から出たとしても私が気付くし、そもそも扉が開くのは私の外出時だけ。


窓だって外出する時はちゃんと閉めて…


…待って。私今朝、部屋の窓閉めたっけ?


換気のために毎朝起きたら必ず開けるんだけど、今日は寝坊しちゃって慌ただしかったからそのまま…


もう一度部屋に戻って窓を確認する。


ほんの少し…けれど、子猫一匹が出入りするには十分な幅が開いていた。


「ど、どどど、どうしよう…!!?」


こんなこと前代未聞だ!実家にいた時だって外に出したことなんてなかったし、そもそも逃げ出すなんて考えたこともない。


完全に私の不注意だ…!猫は猫でも外の世界をほとんど知らないし、何よりもまだ子猫。いつ出ていったのか分からないけど、もし事故にでも遭ったら…!


「さ、探しに行かないと…!!」


私は家の鍵とスマホだけ手に掴み、一目散に駆け出した。


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