第22章 恋い焦がれたその先に【チョロ松END】
「にゃー、にゃー」
ブーブーブー…
「う…ん…」
ルルが鳴いてる…バイブも鳴ってる…
バイブ…電話…?アラームじゃなくて…?
スマホを探し出そうと寝返りを打つと、
「…きゃ…っ」
ドサッ!
なぜか、落ちた。
「いったた…え、あれ…ソファ…?」
だんだん視界も頭も覚醒してくる。そうだ、私昨日、あのままソファで寝ちゃったんだ!
「ま、待って、今何時…」
寝てしまったということはアラームを設定していない。鳴り止まない電話。嫌な予感がして、私は壁に掛けてある時計を確認する。
く、9時…!?
仕事は8時からだ。急いで電話に出る。
「も、もしもし…!」