第22章 恋い焦がれたその先に【チョロ松END】
マッサージチェアを堪能して、体の凝りがだいぶ楽になった私は、家に帰ってソファにうつ伏せに倒れ込んだ。
ルルが私の背中に乗ってくる。それ自体はいつものことだから気にならない。
というか、頭の中がチョロ松くんのことしか考えられないのだ。
無意識にチョロ松くんのことだけ気にしたり、無意識に離れたくないと思ったり…
私、どうしちゃったんだろう。彼の笑顔を思い出すたび、胸がトクンと高鳴る。
「にゃー」
背中で鳴くルル。ご飯の合図だ。
「分かったよ、今用意するから…」
口ではそう言っても、なかなか動く気にならない。頭が働かない。
「…チョロ松くん…」
ぽそりと彼の名を呟き、私は動けないまま瞳を閉じた…