• テキストサイズ

【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第22章 恋い焦がれたその先に【チョロ松END】





「君も、もしかして使いにきた?」


「え?う、うん、実は…最近疲れが溜まってて、ちょうどいいかなって」


「占領しちゃってたね、ごめん。今どくよ。僕はもう十分だし」


「本当?じゃあ、使わせてもらうね。ありがとう」


わぁ、念願のマッサージチェア!というか恐らく人生初かも…!


「このボタンでパターンが選べて、こっちが強弱、こっちがスピードだよ」


「う、うん…えーっと」


チョロ松くんに丁寧に教わりながら、私は恐る恐るボタンを押す。すると、首元から背中、腰にかけて、ローラーがぐりぐりと動いた。


「わっ!ちょっと痛いけど、気持ちいい!」


「あはは、だよね。僕も最初は慣れなかったけど、だんだん癖になっちゃった」


後で番台のおばあちゃんに感謝しなくちゃ。というか一家に一台は欲しいかも。


「じゃあ僕、先に帰るね。あ、それ特に時間制限はないから、使いたい人が来るまで好きなだけ座ってていいよ。またね、絵菜ちゃん」


「えっ…!」


「?どうかした?」


私、今…チョロ松くんを呼び止めようとした。多分、無意識に。


「…あ、ううん、なんでもない。またね、チョロ松くん」


なんとか笑顔を作って、なんでもないフリをする。


チョロ松くんは不思議そうに首を傾げたけれど、同じく笑顔で手を振ってくれた。


…もう少し、一緒にいたかったな…


/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp