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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第21章 君の瞳に映るのは【カラ松END】





公園の前に差し掛かると、何やら賑やかな声が聞こえてきた。


ベンチに座る、3人の男性。そのうちの1人と目が合った。


「…あ…」


他の2人もこちらを見る。…どうしよう。


悩んでいると、1人がものすごいスピードで私の元に突っ込んできた。


「絵菜ーーーっ!!!」


「きゃあっ!?」


体重を支えきれずにそのまま二人で地面に倒れ込んでしまう…が、あまり痛くはない。


どうやら地面に倒れる直前に、支えられているようだった。


「あはは!久しぶり、絵菜!びっくりした?びっくりした?」


「じゅ、十四松くん…」


支えられながら呆然としていると、他の2人もこちらにやってきた。


「あーあー、もう何やってるの十四松兄さん。いくら嬉しいからってタックルはないでしょ」


「…いつものことじゃん。十四松、おすわり」


「わん!」


「よーしよし…」


一松くんのおかげで十四松くんから解放される。それにしても驚いたな…


「絵菜ちゃん、久しぶりだねっ!元気に……あれ?」


トド松くんが、私の顔を覗き込む。


「まぶた、腫れてる…君、泣いてたの?」


「…!」


「…え、そうなの?」


「絵菜、どっか痛いのー?」


口々にみんなが私を心配してくれる。


本当は今、みんなに会いたくなかった。すぐ家に帰って眠ってしまいたかった。


でもやっぱり…みんなといると、心が安らぐ…


「…うぅ…一松くん…十四松くん…トド松くん…っ」


「わわ!絵菜、泣かないでーっ!」


「…トッティ」


「ちょ、僕何もしてないよ!…絵菜ちゃん、落ち着いて。ゆっくりでいいから、何があったのか教えてくれる?」


トド松くんに優しく諭され、私は無言で頷いた。


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