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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第20章 繋がる想いは永遠に【おそ松END】





そして、約束の日。


玄関のチャイムが鳴り急いでドアを開けると、パーカー姿のおそ松が立っていた。


「おっはよー、絵菜!って、あり?もしかしてまだ支度途中?」


「う、うん。ごめんね、まだメイク途中なの。これが終わったら出られるから、もう少しだけ待っててくれる?」


「いーけど、化粧なんかしなくたって絵菜は十分かわいーよ?」


無邪気に笑う彼に、ボンッと顔が真っ赤になる。


「そ、そういうことは言わなくていいの!もう、いいから待ってて!」


「ういういー」


勢いよくドアを閉める。ちょっとやり過ぎな気もするけど、調子に乗るとああいうドキっとすることを平気で言ってくるからなぁ…少しはお灸を据えないとね。


ただでさえ、昨日のキスを思い出しただけでも赤面するのに…おそ松のバカ!


…完全に八つ当たりだよね。は、早くメイク終わらせないと!






15分遅れでようやく支度が完了し、待たせていたおそ松に謝ってから急いで家を出る。


ここから待ち合わせ場所の赤塚橋までは歩いて30分ほどの距離。余裕を持っておいてよかった…。


「なぁ、なんで遅れたの?寝坊でもした?」


「あ…それは…」


「やたら気合い入ったカッコしてるけど…もしかして、服選びに時間かかったとか?」


「う!」


ま、またもや図星…!おそ松、鋭すぎるよ!


「あー、やっぱりかぁー。だってそれすっげー可愛いもん。なに、勝負服?」


「ち、違います!…まぁ、お気に入りではあるけど…」


「へぇー?」


「か、からかわないでよ、もう。一応彼氏と彼女って設定なんだから、私がそれらしい服を着てても不自然じゃないでしょ?」


「あれ、設定なの?俺たち正式に恋人同士だろ?」


…そうでした。


昨日、想いが通じ合って…付き合うことにしたんだもんね。


でも、結果よかったのかもしれない。だってもう、嘘じゃないから。


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