第20章 繋がる想いは永遠に【おそ松END】
軽くお辞儀をして、踵を返して休憩所を出る。
…これで、よかったのだろうか。半分意地になってたとはいえ、彼氏なんていないのにあんな大嘘をついてしまって…
誰かに彼氏役をお願いするしかない。でも、誰に…?
再び、おそ松くんの顔が脳裏に浮かぶ。…だめ、いくらなんでも頼りすぎだ。それに冗談とはいえ私が彼女だなんて、おそ松くんの気持ちも分からないのに。
…けど、前におそ松くん、何かあったら俺を頼れって言ってくれた。
あの時の言葉…今でも有効なのかな?迷惑に、ならないかな…?
……話してみるだけ話してみよう。断られたら無理強いはしない。元は私の問題、私がなんとか解決するしかないよね。
そうと決まれば、約束の日まであまり時間がない。MINEで連絡をして…
と思ったけど、スマホはトド松くんの物だ。つまりMINEをすると、まずはトド松くんが見ることになる。これまではトド松くん個人にあてたメッセージか、6つ子全員にあてたメッセージしか送ってこなかったから、こんな時どう書けばいいか分からない。
それに、できるだけこのことはおそ松くんにだけ伝えたい。あまり大事にはしたくないし、それに…
なんでかな。おそ松くんにだけ、助けを求めたいと思ってしまう。
何か、いい方法はないかな…電話をしたとしても、おそ松くん以外の人が出てしまったら…取り次いでほしいなんて言えないよ。怪しまれちゃう。
…そうだ!