• テキストサイズ

【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第20章 繋がる想いは永遠に【おそ松END】





「どうした?彼氏いないの?」


「!」


ど、どうしよう…ここで正直にいないって言っちゃったら、榊さん絶対もっとアプローチしてくるよね…それなら…


「い、います!」


「え?」


「か、彼氏…い、います…」


勢いづけて言ったはいいものの、後半は尻すぼみ気味になってしまった。これじゃ、嘘だってすぐバレちゃう…!


しかし、榊さんは顎に手を当てて少し考えた後、


「そうか、残念だな」


と、わりとあっさり折れてくれた。


し、信じてくれたんだ…よかった。


ほっと安堵するのも束の間、


「じゃあ今度、その彼氏っての俺に紹介してよ」


思わず耳を疑う発言が、彼の口から飛び出した。


「しょ、紹介!?な、なんでですか、信じてくれないんですか!」


「いや、純粋な興味だよ。可愛い教え子が一体どんな奴と付き合ってんのかなって興味。…それとも、そんなに食ってかかってくるってことは、俺を諦めさせるための嘘なのか?」


「う…!」


だめ、ここでバレたら絶対めんどくさいことになる!私はもう他人に流されないって決めたんだ!


「っ分かりました。彼氏を連れてくればいいんですね?ただ今すぐは無理なので、せめて明日以降にしてもらえませんか?」


「それはもちろん、もう夕方だしな。明日は俺多分残業で遅くなるだろうし…あさってはどうだ?時間と場所はまた追って連絡するよ」


「はい。では私はこれで。お先に失礼します」


「ああ」


/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp