第18章 運命の人
…6つ子のみんなとは、最近めっきり会わなくなってしまった。
一時期はそれこそ毎日のように会っていたのに、仕事を始めてからはせいぜいMINEをする程度。
どうやら私が仕事に慣れて落ち着くまで、みんなは遊びに誘わないことにしたらしい。トド松くんがMINEで言っていた。
確かにこのところ残業続きで、体の疲れが半端ない。しばらく無職だったからか、余計に堪えるのだ。
本当は休みの日にでも会いたいのだけれど、みんなの気遣いが嬉しくてつい甘えてしまうんだよね。
今が踏ん張り時なんだと自分に言い聞かせる。陰ながら応援してくれているみんなに、胸を張って再会できるように、頑張らなきゃ。
…なのに。
心に、ぽっかりと穴が空いたようなこの感覚は、一体なんなのだろう。
お互いが遠慮し合っているだけで、絶対に会えないわけじゃないのに。
依存や甘えとは違う…ただ単に、彼らに…¨彼¨に会いたくてたまらない。
この気持ちは、もしかして…―