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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第17章 甘い時間と僕の願い【トド松】





決めた!彼女にはうちに来てもらおう!ああ、もちろん僕が迎えに行くとして…ふふん、これなら兄さんたちに負けない新鮮なデートができるはず!僕自身も自宅デートなんて初めてだから不安だけど、彼女が一緒にいてくれるだけで嬉しいもんね。そうと決まれば…


「兄さんたち、悪いけど今すぐ家を出てってくれる?で、夕方まで帰ってこないで」


「いきなり何言ってんのトッティ!?」


「母さんはいるけど仕方ない。でも兄さんたちは邪魔。ものすっっっごく邪魔。はい、文句は受け付けないから、さっさと消えて」


「このドライモンスターめ…!無表情で言うんじゃねぇよ腹立つ!!」


「…あー、もしかしてお家デートってやつ?ぽいわーぽい」


「下心全開だな」


「トッティ、抜け駆けはよくないよー?」


「ちっっっげぇーよバカども!あくまで純粋に考えた上で出した結論だから!なんなら母さんに監視してもらってもぜんっぜん構わないし!僕は女の子は大切にするタイプなんだから、どこぞの兄たちと一緒にしないでよね!いーからさっさとどっか行け!」


まだ不満そうな5人の敵を無理やり玄関まで追いやり、僕はため息をつく。


…手なんか出せないよ。だって、彼女の気持ちも分からないのにさ。


女の子の扱いには慣れてるほうだけど、本気になったのは絵菜ちゃんが初めてなんだ。


本命には奥手になるなんて…我ながらあざといな。これまではこのあざとさを武器にしてきたけど、彼女の前では素でありたい。


ありのままの僕を知ってほしいと願うのは、贅沢なのかな…。


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