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ふたつ手と手

第2章 再会


同窓会はお開きになり、お店の入口では女の子が次々と忠義に声をかける。

『大倉くん、またご飯でも行こうねー‼』

『連絡してねー‼』


安田「相変わらずおモテですなぁ」

大倉「そんなことないねん」

安田「なら、あんなに声かれへんやろ??(笑)」

大倉「みんな、物珍しいだけやって」

月歩「忠義っ‼」

大倉「月歩、どないしたん??」

月歩「これからどうするの??」

大倉「あー…ヤスと飲むって約束してん」

月歩「そっかあ‼私は帰るから、また帰ったら連絡ちょうだい??」

大倉「分かった。気をつけて帰るんやで??」

月歩「タクで帰るから大丈夫。忠義も気をつけてね」

少し高いヒールを履いた月歩の後ろ姿を2人で見送る。

安田「…なあ、月歩と付き合ってるん??」

大倉「付き合ってる訳ではないねんけど…」

安田「イヤイヤ…付き合ってるみたいやで」

大倉「俺さぁ、なくなった記憶をちゃんと取り戻さへんと、誰ともちゃんと付き合えへん気がすんねん…」

複雑そうな表情を浮かべた安田と大倉のもとにと風月が駆け寄ってきた。

風月「お待たせ‼」

大倉「あれっ??2人で飲むんちゃうの??」

安田「その予定やってんけど、予定変更(笑)」

大倉「なんやねんな(笑)」

風月「ごめんね…ちょっとが囲まれちゃって…」

安田「あぁ…高校のときもモテてたもんなぁ」

「そんなことないもん(苦笑)」

風月「その連絡先の名刺の数で何を言うかっ‼」

安田「(笑)こんなところいたら風邪ひくから行こか」

風月「どんなところ連れてってくれるか楽しみ~」

安田「うわぁー…プレッシャーやなぁ(笑)」

笑いあいながら歩きだす2人の後ろを忠義と並んで静かに歩きだす。

大倉「…久しぶり??やね」

「うん。元気にしてた??」

大倉「相変わらずって感じやで。今日さ、来てよかったわ」

「えっ…??」

大倉「ヤスに感謝やなぁ(笑)」

「…(苦笑)」

安田「ここやで‼」

目的のお店につき、しょうちゃんがニコニコしながらお店の扉を開けその後ろに続いて入っていく。
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