第2章 再会
同窓会も中盤に差しかかり、いろんな人からお酒をすすめられるがままに飲んでいたため、休憩のために人の輪から離れたところに腰掛けていると風月が声をかけてきた。
風月「、楽しんでる??」
「うん‼みんな、相変わらずって感じだね(笑)」
風月「思ってた以上に集まってるから…それなりになってるしね」
『そう言えば、大倉くん見た??』
『ううん、見てないけど…来るの??』
『さっき安田くんに聞いたら、来るって言ってたけど…』
どこかからきこえてくる"大倉くん"と言う名前にドキッと反応してしまう。
「…ホントに来るのかな??」
風月「さっき連絡が入って、少し遅れるとは言ってたけど…」
ほろ酔い気分になっていることもあり、あまり気にかけていないでいると、突然、キャーッ‼と黄色い声が上がり、風月とビクッ‼っと反応してしまう。
『あれ、大倉くん!?!?』
『さらにかっこよくなってない??』
『…隣にいるのは??』
『月歩じゃない??高校からずっと好きだったみたいだし…』
『ちょっと、声かけてみない??』
『賛成ー‼』
ついにこの時がきてしまった…。
いろんな思いが交差する気持ちを押さえながら入り口の方に目線を向ける。
「…忠義…」
風月「??」
「ううん、相変わらずモテるなぁって思って」
風月「月歩と付き合ってるのかな??」
「さぁ…どうなんだろうね??」
風月「しょうちゃんに聞いてみようか??」
「聞いてどうするの??(笑)」
風月「だって月歩、高校からずっとたつくんこと追っかけてて、に嫌がらせとかしてたし」
「忠義が幸せなら、誰と付き合ってたっていいと思うけど??」
風月「…」
「もうっ‼せっかくの同窓会なんだから、そんな顔しないのっ‼」
そう。関わりを持たなければ、楽しい同窓会のまま終われるんだから…。