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ふたつ手と手

第2章 再会


開始時間前とは言え、何年かぶりの同窓会のためお店は賑わっている。

風月「あっ‼っ!!」

「風月‼」

受付から姿を見つけた風月が声をかけてきた。
その横にいたフワフワの髪型をしたしょうちゃんも顔を上げこっちを見る。

安田「ちゃん、久しぶりやね」

「ホントだね。しょうちゃん、相変わらずって感じだね」

安田「ちゃんも全然変わってないやん(笑)」

「しょうちゃん、今日は大倉くん来るんだよね??」

安田「おん。まだ来てないねんけど…」

「そっかぁ…。しょうちゃんにも気を使わせちゃってごめんね(苦笑)」

安田「僕は全然構わへんのやけど…」

「大丈夫。友達として接するつもりだし」

安田「困ったことあったらすぐに言うんやで??」

「ありがとう(笑)」

風月「、名札付けて…席とかは特に決まってなくて自由になってるから」

「は~い」

風月「会が始まったら声かけるね」

「うん」

胸に名札をつけ受付を離れ、自然と彼の姿を探してしまう。
会場を見渡し彼の姿がないことに少し安堵しながら、懐かしい面々に声をかけ昔話に花を咲かせる。
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