第2章 再会
同窓会当日、実家から1駅隣にあるお店に向かう。
「ビストロeight…この辺のはず…」
~数日前~
風月『たつくん、同窓会来るんだって』
「そうなんだ…」
風月『と付き合ってたことを知ってるの、私としょうちゃんぐらいだから大丈夫だとは思うけど…』
「しょうちゃんは何か言ってた??」
風月『大倉は思い出してないんやろ??それやったら、友達やったって通したらええ??って』
「しょうちゃんにも気を使わせちゃって、申し訳ないね…」
風月『はそれでいいの??』
「だって、相手が覚えてないんだから無理に思い出させる必要はないし…それに私にとっても彼にとっても思い出さない方がいいんだよ」
風月『がそれでいいっていうなら…』
「私なら大丈夫」
風月『何かあったら、すぐに言ってよ??』
~
大丈夫。あの時に友達として接するって決めたのは私なんだから。
「ビストロeight…あった‼」
自分にしか分からない決意を胸にお店の扉を開けた。