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ふたつ手と手

第8章 想い


目を覚ますと真っ白な天井と独特な消毒液の臭いで病院にいることが分かった。

看護師「目、覚ましました??」

「ここ…」

看護師「階段から落ちて病院に運ばれてきたんですよ。3日ぐらい眠ったまんまだったんですよ。先生呼んできますね??」

「あっ…はい…」


看護師さんが出ていった扉を眺めながら、なぜ自分がここにいるのかを整理していた。






先生「身体をぶつけているのでたくさんアザができていますが、そのうち消えると思います。しばらくは打撲みたいに身体中が痛いかもしれません。運ばれてきたときには色々検査して脳に特には問題なかったのですが、退院は検査してからになります」

「分かりました」

先生「あまり無理して動かないようにしてくださいね」

入院してからのことを一通り話して先生は病室を出ていった。

看護師「これだけ意識がハッキリしてたらそんなに長くならないと思いますよ」

「そうですか…」

看護師「何かあったらナースコールで呼んでくださいね。あと…運ばれてきたときに一緒にいた友達さんがずっと付き添ってたんだけど、休めてなさそうだったから1回帰ってもらったの。一応、連絡いれてあげた方がいいんじゃないかな??…はい、携帯」

「ありがとうございます」

携帯を握らせて看護師さんも病室を出ていき1人になるとやるせない思いが込み上げてきた。

「私、2人に迷惑かけてなにやってるんだろう…」
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