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ふたつ手と手

第8章 想い


安田『ちゃんが病院に運ばれてん』

連休もあと1日で終わりと言うときにヤスからの着信があったことを思いだし、留守電を聞いて後悔した。あの時なぜ出なかったのか、なぜすぐに留守電を聞かなかったのか…今思えばガラス細工が割れたのも、胸騒ぎを感じていたのも納得ができる。
それと同時にあることに確信を持っていた。
俺の中にはちゃんが大きく関わっている…。


大倉母「明日も休みなんに、もう帰るん??」

まだ休みが残ってるのにと母さんは残念そうにしているが、ちゃんが病院に運ばれたと聞いていてもたってもいられなかった。

大倉「友達が病院に運ばれてん」

大倉母「そう…。心配なのは分かるけど、また事故するのはやめてな…」

大倉「…??おん。ほな、また帰ってくるわ」

大倉母「次はお嫁さんでも連れてきてくれるんやろ??(笑)」

大倉「…(苦笑)ほなね」


母さんの言葉に違和感を感じながらもヤスから聞いた病院へとバイクを走らせた。
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