第6章 忍び寄る魔の手
新人が入ってきて仕事が大分落ち着いてきてたので、だんだんと残業する日も少なくなってきた。
とは言え、仕事量は変わらない。いや、むしろ増えた気がする…。
「部長この前渡した書類、印鑑押してくれました??」
部長「そんな書類あったかなぁ??」
「いやいや…渡しましたよ。今日までに承認の印鑑押してくださいねって手渡ししましたよ‼」
部長「今日まで??」
「今日までに出してくれないと、先月の部長の出張費でないですよ??」
部長「あっ…たしかあの辺にあったはず…」
「よろしくお願いしますねっ‼」
月末で連休前ということもあり、時計を気にしながら期限の迫っている仕事を声かけていく。
「今日も残業かぁ…」
ため息をつきながらPCに向かっていると後ろから嵐くんが声をかけてきた。
嵐「ため息ついたら幸せ逃げますよ??(笑)」
「幸せなんて元々ありませんー(笑)」
嵐「そんなことないでしょ(笑)例えばご飯食べてるときとか…」
「あぁ…それは幸せかも(笑)」
嵐「幸せあったじゃないですか(笑)」
「ホントだね~(笑)」
嵐「明日から連休ですし、頑張りましょ‼」
「今日は、友達と飲みにいく約束してるし早く終わらせるぞー‼」
部長「飲みにいくのが楽しみなのは分かったから、早く仕事してくれるかな??(笑)」
嵐「はーい(苦笑)」