第2章 再会
幹事の解放感からお酒が進みしょうちゃんが忠義に絡み始め、それを風月と2人で飛び火しないように加勢する。
安田「高校の頃から大倉ばっかりモテてせこいねん‼」
大倉「そんなん、俺のせいちゃうし」
風月「意外にしょうちゃんもモテてたんだよ??」
安田「意外ってなんやねん‼傷つくわぁ(笑)」
大倉風月「(笑)」
チラッと腕時計を見ると、そろそろ出ないと終電を逃してしまう時間になっていることに気がつく。
大倉「ん??ちゃん、どないしたん??」
「そろそろ終電…(苦笑)」
安田「もう、こんな時間なんや‼大丈夫??」
「そろそろ出ないと…」
大倉「ヤスと風月ちゃんはまだ飲むんやろ??俺、駅まで送るわ」
「大丈夫だよ??」
安田「こんな時間に女の子1人で歩かされへんよ」
風月「私も心配だから、たつくんに送ってもらったら??」
「じゃあ、お願いしようかな…」
大倉「おん」
財布からいくらかお金を出ししょうちゃんの前に置く。
「お金、一応渡しておくけど足りなかったら言って??」
安田「ここは、僕と大倉が出すからええで‼」
「でも…」
大倉「ここは、俺らに花持たせてや。はよせな、乗り遅れんで??(笑)」
私が出したお金は忠義から手に握らされ、渋々と財布に戻す。
「じゃあ、お言葉に甘えて(笑)」
安田「いいえー‼」
風月「ちゃんと家着いたらメールしてね」
「うん‼」
安田「また、飲みに行こうなぁ」
「は~い‼」
大倉「ほな、行こか」
「うん。しょうちゃん、風月、またね」
安田風月「またねー‼」
ニコニコ笑うしょうちゃんと風月に見送られながら忠義とお店を後にする。