第28章 松野ちゃん、おそ松くんとのやりとり
「あのさ……女の子も一緒に回っていい?」
恐る恐る伝えてみた。すると、
「あー、いいよ。もちろん、人数多い方が楽しそうだし」
携帯の向こうではおそ松くんが笑ってそうな雰囲気で話しかけてくる。
「あっ、ありがと! それじゃまたね」
「おう! あっ、それとこの家電の番号登録してもいっから」
とおそ松くんの言葉を最後に電話は切れた。
「ふぅ……」
私は1つため息をつく。その後おそ松くんの家の電話番号を登録した。
(まっ、万が一のためにね。万が一。あっ、そうだ!)
私は思い出したかのように女の子にメッセージを送った。
『遅れてごめんね! おそ松くんに聞いたら一緒に回ってokだって!時間は5時に最寄り駅前集合になりましたのでよろしくです♪』
その直後すぐに、
『はーい、じゃあその日はよろしくね((o(。・ω・。)o))』
と可愛い顔文字とともにまたメッセージが送られてきた。それを見て和み、携帯を置いた。
(花火大会……なにが起こるかな……?)
楽しみな反面、少し緊張もしていたが、楽しいことには間違いない気持ちで胸がいっぱいでいた。
〜7月編終了〜
next.8月