第26章 松野、反省と約束
「えー! 僕もってどゆこと?」
私もおそ松くんの驚きと全く同じ気持ちでいた。
「だから、十四松から聞いたんだよ。おそ松兄さん行くんだろ? なら僕も花火見たいなって思って……今まで見たことないし。そしたらカラ松も一松も行きたそうな雰囲気だったから。多分みんなで行くと思うんだけど……おそ松兄さんは誰かと約束してるんだっけ?」
「俺は……松野ちゃんと約束しちゃった」
さらっと口にするおそ松くん。
(ちょっと待って! その言い方じゃなんかおかしい。まるでデートするみたいじゃん! おそ松くんと私が!)
「もしかして……僕らお邪魔だった?」
(ほらほら! 誤解されてる!)
「いやいや。そんなことはねーけど……あっ、じゃあさ、みんなで行こうよ。ねぇ、松野ちゃんはどう思う?」
私は突然おそ松くんに呼ばれた。呼ばれたからにはおそ松くんとチョロ松くんの方へ行かなければならないと思い、下駄箱掃除の手を止め、2人がいる方へ向かった。