第24章 夏休みの松野たち
私がほうきで教室のゴミを集めている最中、黒板の方の掃除をしていたおそ松くんは、近くにあった扇風機前で涼みながら、
「ねぇぇぇぇぇづぅぅぅかぁぁぁれぇぇぇぇたぁぁぁぁぁぁぁ」
と向かって言う。
「えっ、何言ってんの? 早くやらなきゃ終わらないんだよ」
と私は呆れて話す。
「だぁぁぁぁっっっってぇぇぇぇ」
まだ文句を言うかと思い、腹が立った私。扇風機があるところまで行きスイッチを押し止めた。
「あっ、なんだよ!」
と私に怒鳴るおそ松くん。
「当たり前でしょ! こんなんじゃ終わるもんも終わらないんだから!」
と私は怒った声で話す。
「ちぇー……分かりましたよー」
と言いながらおそ松くんはまた黒板消しを持って掃除を始めた。