第24章 夏休みの松野たち
「松野学級委員〜」
私たちは夏休みの前日、担任の先生に呼ばれた。
「あのさ……毎年学級委員に頼んでいることなんだけど……掃除お願いしていいか?」
とお願いされた。もちろんおそ松くんは、
「はぁ!? じゃあ俺なんのために早く補習終わらせたんすかよー……」
と反発。そう、おそ松くんはなんとみんなが終わるわけないとばかり思っていた補習を、数日前に終わらせていたのだ。私もまさか終わるとは思っていなかったのでびっくりしていた。
「まあ……私はいいですけど。どうせ暇ですしね」
私はなぜかやる気を出すように言ってしまった。
「そっか、ならよかった……で男子松野の方はどうすんだ。女子松野だけにやらせるのか?」
とおそ松くんに追い打ちをかけるように話す担任。堪忍したおそ松くんは、
「あーもう! 分かりましたよ……けど明日の1日だけですからね」
と言い、この話は成立したのであった。