第23章 松野たちは改めてコンビニへ
店を出ると、すぐにおそ松くんに買ってあげたアイスを渡す。
「サンキューな」
と言いおそ松くんは開封を始めた。少しコンビニの隅へ移動し、
「はい、松野ちゃん」
おそ松くんは私にアイスを渡す。
「えっ……」
私は突然のことに驚く。アイスのパッケージをよく見ると、2つ入りのアイスだった。
「えって……いらないの?」
おそ松くんは私に問う。
「だっておそ松くんのために私が買ったんだよ。だから私がもらっていいのかなって……」
私は戸惑い、焦りが止まらなかった。しかしおそ松くんは、
「いーのいーの。だって、松野ちゃんにもあげるためにこのアイスにしたんだよ」
と笑顔で私に無理やりアイスを渡してきた。
「あっ、ありがと……」
私は照れながらそのアイスを口にしたのであった。