第23章 松野たちは改めてコンビニへ
アイスのゴミを捨てにゴミ箱前へきた時、コンビニのガラスに貼り紙が貼ってあった。つい目に入り見てみると、
(8月13日。花火大会……19時開始。この近くでやるんだ……)
と思っていると横から、
「あっ、そうそう。ここの近くでやるんだよなー」
とおそ松くんが話す。私は、
「行ったことあるの?」
と聞く。
「えっ、ないない。俺たち金とかなかったし、行きたくても母さんが許してくれなかったんだもん」
と横に手振りをしながら話していた。
(確かに六つ子にお小遣いとか渡したら……仮に1人500円だとすると3000円……実に高い。そりゃ許すわけないな。許したとしても自費だ)
「そうなんだ……じゃあさ、今年は行ってみない? ほら、お小遣いとかなくても花火だけ見るならタダでしょ」
私は思い切っておそ松くんを誘ってみた。おそ松くんは腕を組み考えつつ、
「でも屋台とかで何か買いたいなー……まあ花火だけでも見てみたいからな……てか松野ちゃんと! なら行きたいかも」
悩んだ挙句、出た答えは行きたいだった。
「うん、じゃあ行こ」
こうして私はおそ松くんと花火大会へ行く約束をした。でも……