第20章 松野たちのテスト結果
「うん……でももう大丈夫だから! もう仲直りしたし……前みたく話せるようになったよ」
私は必死にチョロ松くんにそう伝えた。
「もしかしてさ、思ったんだけど……あの図書室での勉強会の時になんかあったの?」
(えっ、今更!?)
確かにあの時、チョロ松くんが図書室内へと入ってきてからは、よく分からずおそ松くんとチョロ松くんの言い合いが始まり、終わった後にはしれっと3人で勉強を始めていた。
「うん……チョロ松くんがくる前にね、少し話したんだ」
そしてまたその時の会話を少し話した。
「なるほど……てことはあの時はまだうまく話せなかったんだね。僕はてっきりもう仲直りしてるのかとばかり……リストバンドもらってたから。なんか僕、悪いことしちゃったね。ごめん」
チョロ松くんは深々と謝ってきた。私は、
「いやいや! むしろチョロ松くんには感謝したいくらいだよ。あの図書室でのことがなかったら今でも多分ギクシャクしてたと思うからさ……だからありがとう」
私も深々と感謝をした。もしあの時、向き合って話せていなかったら。もうずっとおそ松くんとは話せなかったのではないかと。チョロ松くんは、
「そっか。じゃあ僕お役に立てたんだね。安心した……」
とニッコリ笑ってくれた。