第19章 松野たちのすれ違い
ワークの問題を解き始めて数分……チョロ松くんが未だに来る気配はなく、気まずい雰囲気が続いた。
(こんなんじゃ数学どころじゃないよ……今周りに誰もいないし……よしっ!)
切羽詰まった私。そして、
「おっ、おそ松くん! なっ、何かあるなら言って下さい!!はっはな……話しましょう!?」
(言ってしまった……思ってること言ってしまった……)
「えっ、どゆこと?」
おそ松くんは当然のことながら、突然のことに驚く。そうなることは分かりきっていた。しかし、私はもう逃げないと決めた。校外研修のこと、コンビニでのこと。今ここで全て話そうと決めた。