第14章 チョロ松くんとの会話
「あっ、それと突然なんだけど……僕からもおみやげあげるよ」
とチョロ松くんは言うと、鞄からガチャガチャのカプセルを取り出し私にくれた。中を開けて見ると、ペンギンのイラストが描かれている缶バッチだった。ちなみに背景の色は赤だった。
(ペンギン……赤……)
私は先ほどの記憶を思い出したがすぐにやめた。思い出したら顔に出てしまう。けれど、私はさすがにすんなりともらうわけにはいかないと思い、
「いいの? だってチョロ松くんが自分のためにやったんじゃ……」
と言う。すると、
「いいのいいの。元々緑が欲しかったからさ。でも赤でね……納得できなかったからもう一回やったんだ。そしたら2回目は緑だったから。良かったらこれお守りにでもしておそ松兄さんとちゃんと話してみて」
嬉しそうに、ちょっと照れながらチョロ松くんは話していた。
「そうだったんだ! じゃあ、ありがたく……ありがとう」
と私も嬉しくなり、ちょっと照れて言った後、缶バッチをカプセルに戻し、鞄に閉まった。
「あっ、そろそろ集合時間だよね? じゃあまた、委員会とかで」
チョロ松くんはそう言うと走りながら、場を後にして去った。その数分後、
「待った?」
おそ松くんがおみやげ屋から帰ってきた。