第45章 チョロ松くんとの(プチ)デート
私たちは学校の駅近くにあるファミレスで話をすることにした。席に着くと、
「早速なんだけど……」
とは言ったが、私は中々口に出すことが出来ない。やはり伝えるからには緊張が走る。思わず顔も下を向く。しかしチョロ松くんからは、
「おそ松兄さんが好きなんだよね?」
思いもよらない言葉が飛んできた。私はとっさに顔を前へ向ける。その後チョロ松くんからは、
「松野さん、僕のこと恋愛対象としてはみてないでしょ。ずっとバレバレだったよ。だから僕もうここまで来る時にはフラれる覚悟は出来てたから」
と勝手に物事は進む。
「でも確認しとくけどそうだよね?」
チョロ松くんから言われてしまったならしょうがない。私は、
「うん……」
と小さく答えた。