第44章 松野ちゃんの決心
おそ松くんが帰った後、場は静かになった。そして先に口を切ったのはチョロ松くんだった。
「なんか……ごめん。おそ松兄さんの言葉間違ってはないけど……でもそれは僕の勝手なことだったから。松野さんは関係ないから」
改めて否定してくれた。私は、
「ううん。大丈夫だから」
と言い切る。そして、
「でも驚いたな、テストの順位。2位から6位になってたこと。でもチョロ松くんは凄いや。私は赤点2つあったし」
と私はチョロ松くんを褒めた。その後チョロ松くんは、
「もしかして、僕勉強教えればよかった?」
と優しく問う。
「いやいや! まずは自分が優先でしょ? それに今日の科学は出来たし、後は明日の数学頑張らないと」
と強気になる。
「そっか」
チョロ松くんはほっと一息ついたようであった。