• テキストサイズ

【おそ松さん】松野✕松野〜おそ松〜

第41章 松野たちの補習 part.2


 話していると時間もあっという間。私は残り10分で始まる科学の補習に向けテスト内容を確認していた。しかしおそ松くんは腕を組み頭を机へ付け寝そべっていた。実に数ヶ月前もこんな状態だった気がする。私は、

「あのさ……やる気はあるの?」

と聞いた。おそ松くんは、

「あるわけねーじゃん」

とそのままの体勢で言う。それをまた見兼ねた私はそっと、

「ほら」

と問題用紙を渡す。おそ松くんは同じ体勢のまま私の方をチラッと見たが、

「いや、今はいいよ」

と言う。

(えっ……)

 私は耳を疑った。この前は、

『マジでー! うわっ、めっちゃ嬉しい!』

と言って問題用紙を見ていたはず。

「なんで?」

 私はおそ松くんに問う。

「だって今見てもどうせあの時と同じだしー。それなら早く松野ちゃんが終わらせた方がチョロ松と遊べるだろ」

と言う。おそ松くんはわざわざ気を遣ってくれたのだ。しかし、

「あっ、でも補習終わったら貸してね」

とおそ松くんは最後に付け足す。

「はいはい」

と私はおそ松くんの言葉を受け入れ、そう言いまた問題用紙へと目をやった。
/ 175ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp