第2章 〜陸上部〜
〜雅紀side〜
苦手な陸上部の練習が始まる。
僕、相葉雅紀は、
陸上部に入ってる2年生。
今、陸上部が苦手って言ったけど、
運動とかは大好きだよ。
けど、思ってたのと全く違ってさ...。
だから、翔ちゃんがにのくんを
連れてきた時、
運動出来なさそうだったから、
警告しようと思ったけど、
大野さんみたいに
意外とかもしれないし、
やめといたんだ。
理由はそれだけじゃない。
にのくん、大野さんの事、ずっと見てた。
もしかしたら、好きなのかも。
って思ったから言おうと思った。
けど、これは違ったら失礼だしなあ。
って思って言わなかった。
「雅紀、雅紀!」
翔ちゃんが僕に声をかけた。
「ハッ!どした?翔ちゃん」
僕は笑顔で対応する。
「ぼーっとしてたよね?」
後ろから大野さんが言う。
この人には、隠し事が出来ない。
だからこそ、苦手だ。