第3章 〜恋〜
僕は、大野さんの事をずっと見ていた。
時には顧問の先生の声も、耳に
入らないくらい。
何なんだろ、この気持ち。
もやもやする。
まともに会ったのは初めて。
まともに見たのも初めて。
なのに、凄い気になって仕方がない。
「どうした?大野の事が気になるのか?」
顧問の先生が聞いた。
「えっ、べ、別にそんな事ないです!」
「大野の事好きだったりして。...冗談だよ、そんなわけないよな」
顧問の先生が言った途端、僕の心はビクッとなった。
そう...なのか?
僕は、大野さんに、恋を...?
その時、大野さんと目があった。