第2章 〜陸上部〜
〜雅紀side〜
「もう行くよ!」
翔ちゃんはそう言って僕の手を引いた。
僕はその翔ちゃんに見とれてしまう。
「雅紀?」
「ん?」
「何か最近変じゃない?雅紀」
翔ちゃんは言った。
「そ、そんな事ないよ!気のせいじゃない?」
「そう?なら良いけど」
翔ちゃんは何も気にしなかった。
良かった、バレなくて。
実は僕、翔ちゃんが男として好きだ。
まっ、それは置いといて。
にのくんは、陸上部の練習が始まり、
顧問と話しながらも、
大野さんばかり見ている。
これはきっと...
ビンゴだ___