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とある双子たちのお話

第4章 黄瀬涼太の双子の話



連れて来られた場所は、とある建屋。
エレベーターで上がった先には、ワイワイと盛り上がりを見せる1つの部屋。
そこに迷い無く進んでいく2人に、振り回される
ノックも無しに開かれた先には7人の男性陣。
一瞬にして、静かになり、視線の先にが映ると笑顔になるものと、慌ててマスクを被るもの、つまらなさそうに欠伸をするもの、ゲーム画面に視線を戻すもの。
それぞれで、内心苦笑を浮かべた、



「おい、ヒラ。
今慌ててつけても意味ねーぞ。
えおえおさんとあろまさんを見習え!」

「そうだけど!」

「あー、めんどいからつけてないだけだから」



目の前で起きて行く出来事に、少しずつ彼らのことを気づき出した。
全員ハンドルネームで呼んでいる。
それが意味することは、何となく想像出来るが少し黙って見ていることにしようと決意したと、それを見守る慶太がいた。



「KeIの幼馴染ちゃん!」

「は、はい!」



隣にいたきっくんからの言葉に慌てて返事を返した。
思いの外、考え更けていたらしい。
顔を上げると、全員がこちらをガン見していた。
その視線に思わず、慶太の後ろに隠れてしまった。



「怖がってるんですが…」

「KeIはいいよなー」

「はい?」

「女の子の幼馴染!」

「それも可愛い!」

「幼馴染の女の子と恋愛だなんて、アニメのよう!!」



目をキラキラと光らせながら近寄ってくる彼らに、は小さな悲鳴をあげて慶太にしがみついた。



「おい、その子怖がってんぞ」

「大人気ない大人だな」

「さすがに引くわ…」



いつの間に移動したのだろうか。
たちの後ろへと移動したものから、前にいるメンバーへと冷たい視線が送られていた。
あたたかい大きな手がの頭を撫でる。
それが気持ち良くて、紫原を思い出すようで。



「あっちゃん…」



思わず目を閉じて、それを受け入れていた。
それを目の当たりにした、撫でていたえおえとは目を開き、あろまとキヨは悶えていた。



「「ぬこだな」」




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