第4章 黄瀬涼太の双子の話
「こんにちはー
今からリハーサル…
って、あぁ、KeIの幼馴染ちゃんね」
「ヒゲオヤジさんが知ってる、だと…!?」
「一応連絡しておきました。
大丈夫ですか?」
「こっちは問題ないよ!
プラス1を2にすれば問題ないから!」
「そういうことじゃねーだろwww.」
控え室が笑いで埋まりながら、は首を傾げた。
どうやら今からリハーサルらしい。
大丈夫ということは、その現場を見ることが出来るらしいのだが、今までそういった現場は涼太しかなかったことなので、黒髪の慶太では新鮮な感じになっていた。
「じゃあ、その子のハンドルネームとか決めなきゃかな?」
「そうだねー
幼馴染ちゃんって言いにくいし」
「本名も辞めておいた方がいいもんねー」
「KeI人気だし」
「何言ってるんですか。
あなたたちの方が人気でしょうが」