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とある双子たちのお話

第2章 赤司征十郎の双子の話



すべていつも通り。
洛山が勝利を済ませたところで、本日の練習はお開きとなった。
マネージャーとして、活躍していたも練習が終わると同時に息を吐き、椅子に座り込んだ。



(今日出た課題書いとかないと…)



椅子のそばに置いてあったノートを片手に、今日見ていて気がついた点をすぐさま記入していった。
何が良かったのか。
改善はどこか。
事細かに書いていく作業を、洛山メンバーと黄瀬は気にすることなく会話を続けていることにマネージャーとしての立場的なことで笠松たち海常は首を傾げる要因になっていた。



「マネージャーが何をしてるのか。ですよね?」

「うわっ!?
って赤司!?」

「お疲れ様です。
あれが彼女の仕事なんですよ」

「仕事?」

「はい。
のことだから、もしかしたら…」



そう言って笑みを浮かべ、そばを離れの隣に座った赤司は優しそうな笑みを浮かべつつ見守っている姿に、少しだけマネージャーがいるというのが羨ましくもなった。






















「はい、涼太」

「いつもありがとうッス!」

「今回は、涼太と他のメンバーの方も書いてるから。
もしいらなかったら、処分してもらっても大丈夫だからね?」

「処分させないッスよ!
逆にありがたいって思ってもらわなきゃ」



プンプンと怒る黄瀬に、は笑みを浮かべた。
彼女が得意とするのは解析など。
その場で見たものを自分なりに解釈、そして応用または改善してもらうためにノートを書き上げ渡していく作業。
帝光にいた時から変わらない彼女のマネージャーとしての仕事で。
高校に進学したとしても、元チームメイトたちにはもっと強くなってほしい気持ちがあるから、書き続ける。
だが、それはあくまでも練習用。
別格に作り上げられるノートがあるからこそ、洛山は王者として君臨していくのだ。



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