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とある双子たちのお話

第2章 赤司征十郎の双子の話



洛山高校は、海常高校と合同合宿を行うために神奈川へとやってきた。
赤司の隣に立つ、彼の幼馴染のはいつもより嬉しそうな笑顔を浮かべていて、それが可愛くてしょうがない赤司は頭を撫でた。



「っちぃいいい!」

「涼太!」



校門で待ち伏せしていたのだろう。
黄瀬は大きく手を振って、お迎えしていた。
赤司と手を繋いでいた、はその手を解くと黄瀬に向かって走り出した。
黄瀬は手を開くと、そこに向けては彼に向けてダイブした。



「涼太だぁ!」

「はいッス。
元気にしてたッスか?」

「もちろん!」



犬が2匹いる。
尻尾が生えて、ふるふると元気よく振っている。
そんな幻覚が見えているような気がして、頭を振りかぶるがそれでも見えてしまう。



「先週も会っただろうが」



引き剥がすように赤司は黄瀬と頌子の間に入り、2人の間に手を入れた。
そのまま赤司はの手を恋人握りすると、そのまま隣にいさせ、黄瀬には無言の圧力をかけた。



「こっちッス…」



なにも言えない黄瀬は黙って体育館へと向けて歩き出した。
洛山メンバーは、そんな後ろ姿に笑みを浮かべつつ後を追いかけた。

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