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GOD EATER2-貴方を守りたいから-

第2章 出会いとスタートライン


ー ウィン ー

言われた場所らしい場所の扉が空いた瞬間、私はその光景に驚きを隠せなかった。

『別、世界…』

そこは、庭園と呼ばれる場所。
要塞に庭園って言っても鉢植えがちょろっとだけでしょ?と思ってた。
なのに、目の前には一本の木の周りに広がる花畑。
それは例えるなら「Heaven」…天国のようだった。
『寝るにはいいかも?』なんて思いながら一本だけ立ってる木に近づく。

『珈琲を飲みながら寝たら最高…って飲食平気?此処。むぅ…』

前にアメリカにいた事もあって、珈琲の香りを嗅ぐとほっこりする。
なのでこういう場所で飲めればリラックス出来るから有り難いのだけど、機械が多い此処の施設内って飲食アウト?
もしそうだったら…こっそりと持ち込んでやろうかと計画を立て始めた時、少し下の方から声が聞こえた。

「あぁ、他のフロアでは駄目な所もあるが、この庭園では飲食は問題ない」
『あ、そう…なんだ。なら良かっ…え、声…!?』

よく見たら木の根元の所でリラックスしている妖精さんが…人?ん?女性
?男性?
中性的というか綺麗な顔立ちの方がいらっしゃるのですが。
これでも、普通の人より結構耳が良い方だから人が居れば小さな物音でも聞こえるはずなんだけど…今まで気づかなかった自分にびっくり。

『あ…リラックス中?すみません、でした。最近来たばかりで、えっと…ここは良い所ですね。』
「あぁ。俺も気に入っていて、よくここに来ている。」

他に人がいるなんて聞いてなくて正直焦りながら言うと、彼は気にしてないようで静かに目をつぶっていた。
何となく悪い人ではなさそうなので、そっと彼の近くに座ってみる。
木にもたれ掛かりながら目をつぶると、思わず寝てしまいそうなぐらいに、リラックスできそうだった。


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