第2章 出会いとスタートライン
それにしても…隣は中々絵になる人がいらっしゃることで、目の保養?になる。
そう、癒しだ、癒し。
こういう空気感だと…寝れる…。
…って何か忘れてるような気がする?と思い少し悩んでいると、隣の方から声をかけられた。
「あぁ、自己紹介がまだだったな」
『…あ。すみません、忘れてました、リラックスしすぎて』
「ふ、お互い様だ。俺はフェンリル技術科開発局ブラッドで隊長をしているジュリウス・ヴィスコンティーだ。よろしく頼む」
『よろしくお願いします。ブラッド?どこかで聞いたような?』
えーっと、確か偏食因子を投与する辺り?その前?
なんか部隊に入るようにと言われた気がーーーまさか。
『入隊するの、ブラッド!?たた、隊長に失礼な態度を取ってしまい、申し訳ありません!』
「あまり恐縮しなくて良い。これから、よろしく頼む」
『あ、は、はい。えと、お願いいたします』
「休んだ後でフライヤをゆっくり見て回ると良い。また後で会おう、セレツェン」
彼は立ち上がりながら言って、この庭園を去った。
何あれ…美しくてかっこいい去り方ですね。
ってそれどころじゃない。何か忘れてるような…?
『…Oh…この後の事聞いとけば良かった。…でもそうじゃなくてあれ?何だっけ…?』
自己紹介をしてなかったという事を忘れてた、ってことをその日の寝る時に気づきました。