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七人目のキセキ 【黒子のバスケ】 ※修正後

第3章 幼稚園編



(なんか……重いぞ……?)

肩、というか、身体全体にかかる重みに目が覚めた。

「だれだ……?」

そうっと起き上がってみると、身体にのっかる銀灰色色のもさもさ。という名の髪の毛。
髪の隙間からのぞく顔は幼いながらに整っていて、なんとなく黒バスの灰崎に似ているな、と思う。

(まさか、な)

疑えば疑うほど、見れば見るほど、あの灰崎に似ている気がしてならない。
じ、っとガン見していると、いつの間にかそばに先生が来ていて、飛び上がりそうなほど驚いた。

「祥吾くんたら、乃亜ちゃんのところにいたのね」

とどめを刺すような先生の言葉に、固まってします。

「祥吾、くん……?」

恐る恐る見上げると、先生はにっこりと微笑んだ。
私には悪魔の微笑みにしか見えなかったが、先生は普通に笑っただけだ。

「灰崎祥吾くんっていうの。乃亜ちゃんと同じ年のはずだから、仲良くしてあげてね」

たらり、と嫌な汗が首筋を伝う。

(黒バスの世界に、転生した……?)

そんなまさか、と思う気持ちと、なんとなく納得してしまう気持ちがぶつかる。
今まで見てきた髪や目のカラフルさから言えば、前世の日本でないとはわかっていたけれど、まさか漫画の、それもバスケ漫画の世界に転生してしまうとは。

(そんな、馬鹿な……!)

呆然としている間にも先生が何か言っていたが、全く耳に入ってこなかった。
先生、ごめん。
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