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七人目のキセキ 【黒子のバスケ】 ※修正後

第6章 小学校中学年編



精神年齢的にかなり年下の相手に負けたという結果に打ちのめされる。

いや、だって……
言い訳がましく彼ーー征十郎を見る。
見た目だけではただの幼い少年なんだが、な。流石あの"赤司様"という訳か……

謎の威圧感に喋らず黙っていると、何を勘違いしたのか母さんが気がついた!とばかりに手を叩いた。

「あら! ごめんなさいね。やっぱり子供同士で遊んだ方がいいわよね!」
「母さん!?」

こんな子供らしくない奴と二人で遊ぶとか、冗談じゃないぞ!?
慌てふためき嫌だと叫ぼうとした口を、小さな手が塞いだ。

「ぜひ、一緒に遊ばせてください。暗くなる前にきちんと送り届けますので」
「あらあらあら……じゃあ、お願いしようかしら?」
「んーっ! んんーっ」

口を塞がれて、手足をばたつかせる娘の状況を気にもとめず、母さんは朗らかに笑う。

頼むからその先は言わないでくれ! 私を一人にしないでくれ!

かなり力を入れて暴れているのに、拘束が緩む様子はない。
バスケをしている分、同年代の子供に比べれば力はある方なのだが……
だからこそ、二人になるのが恐怖でしかない。

しかし、子の心親知らず。
母さんは死刑判決と同等の言葉を告げた。

「それじゃあ、仲良く……言わなくても大丈夫ね。娘をよろしくお願いしますね」
「確かに、お送りします」
「んんーっ!?」

相変わらず拘束されたままである私は、手を伸ばすことしかできなかった……
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