• テキストサイズ

七人目のキセキ 【黒子のバスケ】 ※修正後

第4章 小学校低学年編



休日、それも今日は日曜日だ。が、パパさんは仕事でいないし、ママさんもパソコンに張り付いていなくてはいけないらしい。

せっかくの休日、出かけられないことを悪いと思ったのか、ママさんが近所のバスケコートがある公園を教えてくれた。
ひゃっほーい! 思う存分バスケができるぞー!

ということで、公園に来たんだが……

「なぜにあいつがいる……」

小さな子供ばかりで使っている人があまりいないと言っていたコートなのだが。
コートでバスケをしている、というかボールを振り回している少年…非常に見覚えがあるのだが……
黒髪に鷹の目の持ち主、高尾和成。

「割と主要キャラじゃないか……」

どうしてこうも私のエンカウント率は高いんだろうか…

「見なかったことにするか?」

バスケはしたい。かといって高尾を知り合いになるのもちょっと、な…

「まっ、成るように成るか」

うだうだ考えても仕方ない。
後のことは未来の自分に任せよう!

「一緒に使わせてもらってもいいか?」

声をかけるまで気がついていなかったのか、振り返った高尾は目を丸くしている。
しばらくのち、人懐っこそうな笑みを浮かべた。

「かまわないぜ!」
「ありがとう」

場所を移動して、スペースを空けてくれた。

……この頃から高尾はハイスペックなのか。
予想していたとはいえ、こうまで自然にされると驚く。
まぁ驚いていたって仕方がないので、空けてもらったスペースに入る。

ボールが硬い地面につく軽快な音が気持ちいい。
きちんとしたコートでないと出ない音だ。

ドリブルをしながら動き回っていると、不意に視線を感じた。それも、かなり熱心というか、熱がこもった視線。
心当たりは、一人。

「あの、何か……?」

だいぶ昔に、同じようなことを経験したような記憶が……

「すげー! バスケうまいんだな!」

……キラキラしてるー
初めてバスケを見た祥吾もこんな感じだったな…

「俺とバスケやんねー?」

あぁ、こうして私の平穏はなくなっていくのか……
/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp