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七人目のキセキ 【黒子のバスケ】 ※修正後

第4章 小学校低学年編



帰り道、私は意外なことを知った。

「え、良もバスケ好きなのか?」
「前にテレビでキラキラしてるのを見て、やってみたいなぁと。なんか、すいませんっ」

やってはみたかったが、やり方もわからないし教えてくれる人も場所もなかったらしい。

「私とやらないか? バスケ」

似たようなことを祥吾にも言ったなあ、と思いつつ提案してみる。

「えっ、いいんですか!? 僕なんかが……!」
「バスケやるのに資格なんていらないんだからな」
「でも、場所が……」

僕はどこも知らなくて……と今にもすごい勢いで謝り始めそうだ。

「場所なら私の家でどうだ」
「え?」

歩みを止めて固まってしまった。
……流石に、驚くか。

「庭に、ちょっとしたゴールがあるんだ」
「……お金持ちですか?」

いや、引かないでくれ。怯えないでくれ!
毒され……ゲフンゲフン。慣れて、祥吾もそこまで気にしてなかったから忘れてた。
これが普通の反応だったな……

「そこまでじゃないと思うぞ! ……多分」
「多分ってなんですかぁ!」

頼むから泣きそうにならないでくれ!

「大丈夫だ! あ、ほら! あれが私の家だ!」

少し先に見える、白亜の一軒家を指差す。

「やっぱり……お金持ちじゃないですか〜っ! すみません〜っ!」
「すまん! 逃げないでくれ〜!」

早いっ!さすが未来特攻隊長!
頼むっ、待ってくれーっ!

結局、この後捕まえるのにかなり時間がかかってしまった……
ちゃんと説明してなかったのは悪かったから……なあー
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