第6章 雷門サッカー部
そんなふうに花織が思考を巡らせている間も、熱心に円堂は力説していたが豪炎寺は興味なさげに窓の方に目を向けてしまった。円堂はそんな豪炎寺の反応が疑問だったのかきょとんとして豪炎寺の反応を見つめている。
「え、なんだよ?」
「サッカーはもうやめたんだ」
目を伏せ豪炎寺が呟く。
「やめたって、どうして?」
心配そうに円堂が豪炎寺の机に手をついた。
「俺に構うな」
豪炎寺は冷たく突き放すように言い放つ。ここまで彼が円堂を突き放すのは何故だろう、花織は思う。そのとき、間がいいのか悪いのか半田がやってきた。
「円堂!冬海先生がお前を呼んでる、校長室に来いってさ。大事な話があるって。俺なんか嫌な予感がするんだ……たとえば廃部の話とかさ」
「廃部!?」
「廃部……」
雷門中サッカー部について花織も話だけは半田から聞いていた。なんでも現在部員が7人しかおらず、加えて練習するグラウンドさえ確保できないらしい。そして部員は部室を溜まり場としてゲームや漫画を持ち込んでいるとか。やる気がないなら潰れてしまえばいいとは思うが、円堂のやる気を見ていると一概に潰すなんて妥当な判断だとは思えない。
「私もそんな噂、聞いたことある……」
「秋ちゃん……」
秋の不安げな声に花織が秋の名を呼べば、秋は不安げに円堂に視線を寄せた。円堂はどこか憤慨するような表情を見せて大声を上げる。
「冗談じゃないぞ!廃部になんかさせるもんか!!」
そう言うや否や、円堂は校長室へ駆けていった。