第19章 恋風の行方
お節介で半田がどうこう聞いても仕方のない話だ。半田自身、それは良くわかっている。だがそれでもこのままにしておくのはどうしても嫌だったのだ。風丸は半田の質問に目を大きく見開いた、しかしそれを隠すように彼は俯く。長い髪が風丸の表情を半田から隠した。
「……、その話はこの間しただろ」
「分かってる。でも俺、どうしても納得がいかないんだ」
マックスは、風丸の決断に納得したのらしい。風丸がそう決めたならと花織と風丸を執成すことを諦め、花織との交友関係すら断とうとしている。花織がはっきりする気がないなら一緒に居てもイライラするだけだから、と言っていた。だが半田は違う。
半田はマックスよりも風丸と花織に上手くいってほしいと願っていた。
「花織が鬼道を想うことに嫌気が差したんだったら、もっと前に別れてたんじゃないか?今更、鬼道よりもお前のことを好きだった花織を振るなんて可笑しいだろ。……本当に風丸が花織のことを好きなら、一緒に居ればいいじゃないか!花織だって風丸のことが好きなんだから」
半田の真剣な言葉に風丸はふっと自嘲気味の笑みを浮かべた。どうやら半田は風丸が身を引いたことが解せないらしい。
「可笑しくないだろ。今更になって嫌気が差したんだ。俺は花織のことが好きだ、でも花織と俺を繋ぎとめていたのは、花織の俺に対する負い目だ。……俺は、ずっと鬼道を想いつづける花織を縛っていた、それが嫌になったんだ。本当に花織が、俺は好きなんだから」
風丸の発言に半田の顔が顰められる。風丸は言葉をつづけた。