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恋風

第19章 恋風の行方




先日、世宇子中学のキャプテンを名乗る亜風呂照美ことアフロディが雷門中学へ挑戦状を叩きつけに来た。彼は突然、どこからともなく現れ、豪炎寺と染岡のドラゴントルネード、鬼道と一之瀬のツインブーストを片手で止めて見せた。そして我がチームのキーパーなら指一本でこれを止めて見せると笑った。さもそれが当然のように。

さらには円堂のゴッドハンドをゴッドノウズなる技で破り、からくも円堂はシュートをカットしたものの、円堂にすぐさま立ち上がれないほどにダメージを与えた。チームは不安になっていた。まじまじと力量の違いを見せつけられたようだった。

そしてアフロディが去った後、やってきた監督が合宿を提案したのだ。"学校に泊まって、飯でも作る"と……。円堂以外が満場一致で結局、急遽決勝戦を間近に控えているにも関わらず、サッカー部で合宿を行うことになった。監督が何を考えているのかはよくわからないが、監督がそういうのだから重要な意味があるのだろう。

きっとキャプテンである円堂のためだ、花織はそう思った。彼は明らかに焦っている。他のみんなも決勝戦を控えて気合が入りすぎているように思えるが、円堂は段違いだ。気合よりももはや意地だ。確かにこのままでは新しい必殺技もできないだろうし、チームにも悪影響を及ぼすだろう。

「秋ちゃーん、お布団ってもう足りてる?」

集合時間の午後5時より早く到着していた花織は秋と一緒に体育館で、選手たちの布団の準備をしていた。今日は全員ここで眠るようだ。もちろん、マネージャーと選手たちの布団の間は間隔を開け、衝立を準備している。

「うん!でもあともう二つ枕がいるかも……」
「わかった。私、今から取ってくるね」
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