第18章 君を想う
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放課後、一之瀬、土門、そして花織は河川敷のグラウンドで練習していた。あの後、花織は結局、練習には戻らなかった。あのまま練習に戻れば選手の士気をガタ落ちさせてしまう可能性が高かったからだ。事情は一之瀬と土門が何となく説明をしてくれて、事なきを得ている。そして現在、約束通りこの河川敷でサッカーをしていたのだ。
「花織ってさ……」
ベンチに座り、汗を拭きながら一之瀬が花織の名前を呟いた。今はようやく練習がひと段落して三人ベンチに腰かけている。先ほどまでは2対1に分かれての練習を行っていた。チームの内訳は一之瀬VS土門・花織だ。何しろ一之瀬は一人だけレベルが頭一つ抜けているから2対1でも力差は微妙な感じだった。だが中々いい練習になったのではないかと思われる。
「普通にサッカー上手いんだね。俺たちの練習に参加しても付いて行けそうだ」
「そう……?一応、元々陸上やってたし。それに……練習してたから」
ふっと花織が表情を陰らせる。もうここの所しばらくは修練場での練習しかしていない。彼と練習をしていた日々が懐かしかった。花織は俯く。また戻りたい、未だにどうしてもそう思ってしまう。
「風丸とだろ?」
「……え?」
「ごめん、土門から聞いたんだ。花織と風丸の間に何があったのか知りたかったからね」
一之瀬が口にした名前に花織は驚いて顔を上げた。一之瀬に次いで土門を見れば、申し訳なさそうに彼は肩をすくめた。どこまで話したのかは知らないが、きっと彼は一連の流れを知っているのだろう。でなければこんなふうに気を遣うような笑い方はしないはずだ。